皆様ご存じのチーンと鳴らす『おりん』
仏壇に置いてあるけれど何のために鳴らすのか。をお伝えいたします。
おりんを鳴らす意味
読経の際、音程とリズムやスピード合わせのために鳴らされます。おりんの音色と同じ音程でお経を読み始めるようです。
一般的には、仏様にお線香をあげ、手を合わせる際の合図として使われることが一般的です。また『おりん』が響かせる音は、空間を清めて邪気を払うとされています。供養や祈りを『おりん』の音に乗せて、極楽浄土に届けるともいわれます。
おりんを鳴らす回数
通常は2回鳴らすのが一般的です。最初は軽く鳴らしますが、これは仏に慈悲を願うものです。2回目はやや強めに打つようにします。これは自分自身の信仰と仏への帰依の誓いを表しています。「仏の心」と「自分の心」を1つにするという意味でリンは2回鳴らすのです。
またご宗派によっておリンを鳴らす回数が異なるという見解もありますが、同じ宗派であってもお寺によって作法が異なる場合が多くあります。もしご宗派による信仰が強い方は、是非ご自身の付き合われているご住職様に鳴らす回数を聞いてみると良いでしょう。
おりんの美しい澄んだ音は、私たちの心を清らかにし極楽浄土にいらっしゃる仏様やご先祖様、故人様に供養の想いや祈りを届けてくれる重要な役割があります。